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2015年2月22日日曜日

わるいとは

好き嫌いが激しいわたしでも、いいとわるいはわりあい冷静に判断できる。人だって、いろんな人いるけど、わるい人ってそうそういない。

絶対的なわるさってなんだろうと考えたとき、むかし、小学生のときに出くわした男女二人組を思い出した。同い年くらいの小学生だった記憶があるけど、別に知り合いではなかったと思う。

そこは駐輪場だった。わたしは自転車をとめていたのを取りに来たところとかで、そのときちょうど彼らも駐輪場でたむろしていた。こわいナ、関わらないゾと立ち去ろうとしたら、「ひまだな」「なんかおもろいことないかな」「とりあえず、どっか行こうぜ」という感じで彼らも動き出した。

そのとき、二人のうち一人が、誰かの自転車にさしっぱなしだった鍵を、おもむろに抜いて、遠いくさむらに思いっきり投げたのだ。駐輪場の周りは、一面遠くまで原っぱで、おそらく持ち主は自転車の鍵を見つけることはできなかったと思う。二人はかるく笑って、行ってしまった。


これは、おかしいぞ!!!とおもった。


ポイ捨てとも訳がちがう。ポイ捨ては、いつも掃除してくれている誰かや、その行為をみている誰かの気持ちを考えない、想像力がない人がやること。

でもこの二人組は、自転車の持ち主が困ることを想像して、それを楽しんでいるのだ。なんと、かわいそうな生き方をしているんだ…。

十年以上経った今でも、そのときのようにおどろくし、怒ってしまうし、なんだか全部通り越して不憫である。あれから色々あって、まっとうな人間になっただろうか。

あんな子でも、家に帰ったら彼らを愛する母親がいるんだろうな。ある友達にとっては、いい仲間なのかもしれないし、彼らを好きな人たちはたくさんいたんだろう。

でもさ!わたしはきらいだ!と思っちゃいました。

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