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2015年6月21日日曜日

在日つながり

つづきまして。

さっき大学の後輩に、在日韓国人についての意識について電話でインタビューを受けたんだった。卒業論文で扱うテーマらしく、本人自身も在日ということだった。わたしと彼の共通点はそこで、逆にちがう点は、彼は自分が在日だということを大学二年生のとき、偶然目にした彼のおばあさまの名前を、病院の入口のネームプレートで目にしたことがきっかけだった、ということだった。それまで、家族からは一言もそのことをしらされていなかったらしい。そして、ご両親は今も「人には在日だということは言うな」と彼に念を押しているようで。でも「結婚する相手はできたら在日がいい」と一方では伝えていたりするらしい。親世代の人は、ほんとうに大変だったと聞くし、だからこそなんだとは思うけど……わたしと全然別のケースだったうえに、あらためてそういう話をすることってなかなかないから、とても新鮮だった。

自分が在日だということを知るまでの彼は、日本のメディアの報道などを日々目にしていたことから、韓国に対してどちらかというとマイナスな感情を持っていたらしい。だから自分が韓国人だったんだと知った時、かなり戸惑いがあったと言っていた。いやー、大したこと、やっぱりあるよね。その真実にまずびっくり、それを話さなかった家族にびっくり、というような。わたしのように、結構オープンに人にも話すし、なんの引け目も感じずに生活している人もいるんだっておどろかれていた。

・なんで先祖は日本に来たのか
・家族の誰より知らされたのか
・親はいつ韓国人であることをわたしに伝えたか
・自分のことを日本人だと思うか、韓国人だと思うか
・在日韓国人であることに関して、劣等感をもったことはあるか
・結婚するとき、相手に韓国人だということを伝えるか
・子どもができたとき、自分は韓国人だということを伝えたいか
・日本と韓国の今の関係をどう思うか
・嫌韓派の人たちのことをどう思うか
・これから未来、在日としての意識はどうなっていくと思うか

こんな感じのことを聞かれた。質問からもわかるように、彼自身かなり、在日であることに負い目というか、否定的な意識がある。わたしからしたら、純粋な「日本人」っていないわけで、どこかしらのタイミングで、みんな色んな大陸から渡り歩いてきた人たちなんだから、そこで差を見出す事自体、おかしいと思うんだけど……差別の目があるように、当本人にも自信がもてない部分があるんだ。

でもきっと、これを卒業論文の題材にしているということは、そこから一歩踏み込んで理解したいという気持ちがあるんだなと思い。家庭のことを知るタイミングといい(もしかしたら、朝鮮がルーツだと知らずに、一生を過ごしていたかもしれないわけで)ふしぎだねって話していた。

わたしはたまたま韓国人の家系だったけど、そうじゃなくても、これまで生きてきた先祖に想いを馳せるって、とても大切な気がする。だって、しようと思ってもなかなかしないし、できないこともある。

彼からされた質問に、なにも迷わず自分の考えをことばにしていたことに、実はそんな自分に驚いていたりするのであって。

韓国行きたいなあ 苧麻の産地に行きたいんだよー!

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